鬼を追いかけて、いろいろな障壁を乗り越える力を持った軍神。
破壊神シヴァの次男で歓喜天の弟とされている。仏教には、四天王・増長天につく八大将軍の1人として、仏法と寺院の守護を司るようになる。一般的には、玄関から離れていない場所に祀られることが多い。
韋駄天走りとは、鬼が釈迦の舎利を須弥山まで持って逃げた時に、一瞬で1280万キロを駆け抜けて取り返した故事よりそのような俊足をいう。
ご利益は、釈迦の食料を、その俊足で駆け巡って集めたことから、食事に困らないとされ、「ご馳走」の語源とも言われる。建長寺の修行道場では、食堂(じきどう)に祀られており、食事にまつわる守護神だということがわかる。
また、その働きぶりから盗難除け、火難除け、身体健全のご利益があるとされる。